音楽と共に歩んだ軌跡

武蔵野音楽大学

音楽と共に歩んだ軌跡

PEOPLEこの人に取材しました!

谷村ノア海青さん

武蔵野音楽大学学生

谷村ノア海青さんは、日本で生まれて7歳から8歳までアメリカのハワイ、ホノルルに住んでいた。日本に帰国後、ドイツには15歳の時に4ヶ月留学した。2023年に武蔵野音楽大学に入学し、バイオリンを専攻している。日米ハーフの学生だ。彼はバイオリンの演奏に加えて、作曲にも情熱を注いでいる。音楽の勉強について聞いてみた。

音楽の道の始まり

Q:最初に音楽に興味を持ち始めたのはいつですか?

小さい頃、幼稚園の頃にピアノを習っていて、それで音楽に興味を持ちました。ピアノを2年間やって、やめちゃったんですけど、その時に音楽が好きになって。

Q:子どもの頃に聴いていた音楽やアーティストは誰ですか

小さい頃は家でずっとベビーモーツァルト(子供用のモーツァルト)の曲がいっぱい流れてて、それがすごい好きで、クラシックは小さい頃から聴いてました。お父さんが洋楽が好きで、ヒップホップとか、R&Bとか、アメリカのポップミュージックとかもいっぱい聴いて育ってます。お父さんはポップ系の曲で、お母さんはクラシックとかジャズを聴いてました。

Q:いつからバイオリンを学び始めましたか、どうしてその楽器を選びましたか?

バイオリンの勉強の始まりは小学校4年生の時に、ミュンヘンフィルハーモニーのドイツのオーケストラが日本に来て、お母さんに連れて行ってもらったときに聴いたバイオリン、すごいかっこいいと思って始めたいと思って。

音楽との絆を深めた瞬間

Q:音楽を学ぶ過程で特に印象に残っていることがありますか

中学校3年生の時に、バイオリン専攻で大学も行きたいと決めて、もともとスポーツもやってたけど、スポーツを辞めてバイオリンだけにしたんです。その時、高校でドイツに行くって決めて、ドイツの音楽高校に行ったんだけど、コロナがあって、4ヶ月で送り返されて日本に。本当はドイツの音楽高校に34年いるはずだったけど、日本に帰ってきちゃって、それが一番印象的なことだった。

Q:音楽活動を続ける中で喜びや達成感を強く感じた瞬間がありますか?

達成感を感じたのは、やっぱりオーケストラ。学校のオーケストラの演奏会はみんなで音楽を奏でるのがすごく楽しいし、弾いたときすごい達成感がある。昔小さい頃弾きたかったと思った曲、弾けるようになった時とか、とてもうれしいし、喜びを感じました。あと家族の前でバイオリン弾いてあげるとみんな喜んでくれて、それがすごく嬉しい。

谷村さんの演奏会

Q:音楽を学ぶことで得られる喜びは何ですか?

やっぱり演奏した時に家族の楽しそうな顔や微笑む姿とかを見れたり、成長を見せられたり。あと演奏会も楽しいし。もちろん大変だけど、弾けたらちゃんと楽しいから。ひとりで弾くのも楽しいけど、人前で聴かせたりできるようになったらすごい楽しいと思います。

谷村さんと友達

音楽を通じて成長した自分

Q:音楽を学んでどのような影響がありますか?

もともと作曲とかに興味があって、音楽を勉強していくうちにバイオリン以外にも音楽理論、学校の授業を受けたりして作曲がやりやすくなったり、それはポジティブな影響です。あとは、いっぱいいろんな人に出会える。この大学に来ていろんな友達できたし、いろんな楽器で面白い、幅広い知り合いが増えて、いろんな音楽とか芸術を学べて、すごいポジティブな影響です。

Q:今までの音楽を学ぶことで最も困難だったことは何ですか?

最も困難だったことは、バイオリンだったら、レファの和音とか一緒に弾くのが苦手。音程が難しいとか、それはすごい苦労した。小さい頃からあんまりスケール*とかエチュード**やってないから、今はそれに苦労してます。

*1オクターブ内の音を基準の音から順番に並べたもの 。音階。
**楽器の練習のために作られた楽曲。練習曲。

Q:その困難どう乗り越えましたか?

ひたすら練習する。黙ってするしかなかったんで。練習すれば大丈夫。ちゃんと毎日やったら次の週もっとよくなって、またもっとやってもっとよくなって。技術が進歩する。

Q:最後に音楽を学んでいる学生たちに一言お願いします。

みんな練習大変ですが、頑張りましょう。

(インタビュー:2024年11月)

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