異国での生活〜挑戦に臆することなく立ち向かう

武蔵野音楽大学

異国での生活〜挑戦に臆することなく立ち向かう

PEOPLEこの人に取材しました!

李冠東さん

音楽大学3年生

中国出身の李冠東さんは、工学院大学附属高校を卒業し、現在は武蔵野音楽大学で声楽音楽を学んでいます。高校から大学まで日本での生活を続ける中で、さまざまな文化の違いや挑戦を経験し、大きな成長を遂げてきました。李さんが日本に来て、その経験と感じたことや日本の高校で学んだことについていろいろ聞きました。

異なる生活の中で

Q:まず、なぜ日本への留学を選んだのですか?

小さい頃から日本のアニメや音楽に興味がありました。さらに、両親が日本で働いていたこともあり、自然な流れで私も日本に来ることになりました。

Q:日本へ来て、自国とどのような違いを感じましたか?

私が感じたのは、日本の人はみんな礼儀正しくて、親切な方が多いということです。中国の人は、もっと情熱的でフレンドリーだと思います。それに、日本の街はとても清潔です。

日本での高校生活

Q:日本の高校に通っていたそうですが、どこの高校ですか? 日本での高校はどうでしたか?

工学院大学附属高校です。日本の高校生活はとても楽しかったです。たくさんの日本人の友達ができて、現地の人々の生活も体験できました。

Q:日本の高校で一番驚いた習慣やルールは何ですか?

一番驚いたのは「靴を履き替える文化」です。中国では学校でも外靴のまま過ごすので、最初は面倒に感じましたが、清潔さを保つ日本の習慣は素晴らしいと思いました。

Q:中国の学校と日本の学校では違いがありますか?

日本の高校は、学生一人ひとりの興味や関心に応じて、全体的な成長を重視していると思います。中国と比べて、学業の負担はかなり軽いです。中国は「先生の講義をひたすらノートに写す」形式が多いですが、日本はグループディスカッションやプレゼンテーションが多く、積極性が求められました。最初は戸惑いましたが、自分の意見を言う練習になりました。 

Q:日本の高校では、テストや宿題の量はどう感じましたか?中国の宿題とテストが多いですね。日本はどうでしたか?

中国に比べると圧倒的に少ないです! 中国では毎日深夜まで宿題をしていましたが、日本の高校ではテスト前以外は部活や趣味に時間を使えました。 

部活の経験

Q:日本人の友達を作るのは大変でしたか?どんなきっかけで仲良くなりましたか?

最初は言葉の壁もあって少し緊張しましたが、部活の吹奏楽部で一緒に練習するうちに自然と仲良くなれました。特に、休み時間にお菓子を分け合ったり、放課後にコンビニに行ったりしたことがきっかけです。 

Q:吹奏楽部ではどの楽器を担当していましたか?

サックスです。小さい頃からずっとサックスを習っていました。サックスの経験があったので、入部を決めました。いくつかの大会にも出場しました。

Q:すごいですね。大会に出場したときのエピソードや、特に印象に残っている演奏はありますか?

高校2年生の時の吹奏楽コンクールで銀賞を受賞したことが忘れられません。練習では先輩と音のバランスで何度も衝突しましたが、本番で一体感のある演奏ができた時はみんなで泣きそうになりました。

Q:みなさんとてもよく頑張ったんですね。 部活の練習は大変でしたか?どのくらいの頻度で練習していましたか?

平日は毎日2時間、土曜日は半日練習がありました。特に大会前は休みなしで大変でしたが、仲間と過ごす時間は楽しかったです。 

高校の吹奏楽部の仲間と

高校時代の楽しい思い出

Q:高校生活で、一番印象に残っていることは何ですか?

忘れられない思い出は、学園祭のときにクラスメートたちと一緒にメイド喫茶を運営したことです。とても充実していて、楽しかったです。

Q:学園祭でメイド喫茶をやろうと思ったきっかけは何ですか?

クラスメートが「アニメが好きだからやってみたい!」と言い出したのがきっかけです。

Q:メイド喫茶の準備で大変だったことや、楽しかったエピソードを教えてください!

大変だったのは接客練習です。 「いらっしゃいませ」と言いながらおじぎするのが難しく、みんなで何度も練習しました。メイド喫茶の服装は、みんなで慎重に選んで準備しました。インターネットでさまざまなスタイルを探し、学校の規定に合っているかをよく考えて選びました。

大学生活の経験

Q:現在は大学生ですが、どのような大学生活ですか。

日本での学生生活は、私たち留学生にとってとても忙しく感じます。それに加えて、生活面でもいろいろな挑戦があります。私はゲームが好きなので、授業が終わったあとや空いている時間にゲームをしてリラックスしています。

Q:ゲームでリラックスとおっしゃいましたが、具体的にどんなゲームが好きですか?

最近はLOLにはまっています。中国のゲームとはまた違った魅力があります。

Q:留学をして今までで成長したと思うことを教えてください。

高校生の時に日本に来てから、日常生活を自分で計画して過ごす力が身につきました。また、以前は中国で両親がやってくれていたことも、今は自分で対応できるようになりました。たとえば、一人で病院に行ったり、ビザの更新をしたりすることなどです。

Q:日本で一番思い出深いことはなんですか?

一番印象に残っているのは、日本人がみんなとても礼儀正しいところです。買い物をするときでも、お店で食事をするときでも、すべての店員さんが丁寧で親切に対応してくれて、本当に感動しました。

日本へ

Q:来て一番困ったことは何ですか?

一番困ったことを挙げるとすれば、やはり日本語がまだ十分ではないということです。もしもっと日本語が上手だったら、もっとたくさん日本人の友達を作ることができて、日本のことももっと深く知ることができたかもしれません。

Q:日本語がもっと上手だったらとおっしゃいましたが、今の日本語の勉強法を教えてください!

毎朝NHKニュースを聞き、知らない単語は単語帳に記入しています。あとはアルバイト先で日本人スタッフと積極的に話すようにしています。

Q:日本人の友達を作るために、実際に試してみて効果があった方法は?

趣味の話をきっかけにすることです。ゲームやアニメの話題なら自然に盛り上がれます。最近はスマブラの大会に出て友達を増やしました。

Q:日本語で一番難しいと思う表現や文法は何ですか?

「させていただきます」のような謙譲語の使い方です。どの程度丁寧にすれば良いのか、今でも時々迷います。

卒業後の計画

Q:卒業したらどうするつもりですか?

もしできるなら、無事に卒業することはもちろん、美声の歌をもっとたくさん学びたいと思っています。また、卒業後は日本に残り、事業を始めたいと考えています。

Q:卒業後も日本にいたいんですね。どんな事業を始めたいと考えていますか?

父の会社は日本に支社がありますから、卒業したら、まず父の会社を手伝うつもりでいます。

Q:そうだったんですね。それでは、留学はあなたの将来にどのような影響を与えますか?

より自立できるようになり、ずっと中国にいる同年代の人たちよりも一つ多くの言語を習得できるといいと思います。

(インタビュー:2025年6月)

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