一笑のはじまり
Q:お店を始めたきっかけは?
自分の母親が、一笑をオープンする前の年に亡くなってしまって。その時に本当はずっと、自分が母親に見せたかったのが、社長をやっている姿でした。
でも自分自身、ずっとやらない理由を探していて、ずっとやらなかったんです。その中で愛美と出会って結婚して、「自分たちだったら飲食業を盛り上げられるのかな」と思って、始めたのがきっかけです。
「一緒に一生、一笑」というコンセプト
Q:「一緒に一生、一笑」にはどんな意味が込められていますか?
「いち」と「わらい」を書いて「一笑」という店を営業しているけど、一緒というのは “together”「一生」は “all life” 日本語で「ひとつのせい」と書いて、「一笑」は「ひとつ」「わらう」と書きます。
お店に来てもらえれば、スタッフとお客さんが一緒に笑って、笑顔で帰れる。そういうお店にしたいという思いで、この名前をつけました。
Q. 笑顔にはどんな意味があると思いますか?
笑顔は、最低限のコミュニケーションでもあり、最高のコミュニケーションでもあると思っています。スタッフが笑顔でいれば、お客様も自然と笑顔になると思います。

大切にしていること
Q:飲食店として大事にしていることは何ですか?
お客様から感心される仕事をしていきたいと思っています。例えば、スタッフが料理の説明や北海道の食材についてしっかり説明できるようになると、お客様はすごく喜んでくれます。
あとは、エンターテインメント性を強くしていきたい。エンターテイナーでありたいというのも大事にしています。
Q. お店の雰囲気づくりで意識していることは?
元気、ですね。居酒屋は、いろんな人が来る場所で、その日嫌なことがあった人もいれば、楽しいことがあった人、特別な日を過ごしている人もいます。そういう人たちが、心の底から元気になれるような、活気のある空間を作っていきたいと思っています。

エンタメと体験型サービス
Q. エンターテインメント性を強くしていきたい」ということでしたが、現在はどのようなエンターテイメントを取り入れていますか?
テーブルの上で料理を作ったり、お客様の目の前で調理をするような、体験型のものを大事にしています。最近は、牛肉をお客様の前でさばいたりして、それを見てもらうイベントを月に一回か二回くらい行っています。
Q. 今後やってみたいサービスはありますか?
お客様の目の前で肉を切ったり、マグロをさばいてお寿司を作るような、体験型のパフォーマンスをもっとやってみたいと思っています。

北海道食材とメニュー開発
Q. 北海道の食材にこだわる理由は?
自分はずっと北海道で生まれて、北海道で料理をやってきました。北海道にはたくさんの食材があって、いろんな野菜や魚があります。それは世界規模で見ても価値が高いものだと思っています。だから、その北海道の味をもっと多くの人に知ってもらいたい、北海道を盛り上げたいという思いがあります。
Q. メニュー開発で大切にしていることは?
まず第一に、北海道の食材を使うことです。あとは、自分自身がお酒を飲むので、お酒に合う料理にすることや、出てきたときに「わあ」と思えるような、驚きのある料理を大切にしています。

店舗ごとの特徴
Q.三つの店舗( 本店・別邸・ひのえ)のそれぞれの特徴は?
本店は、お客様との距離が近くて、店員さんとも仲良くできる空間です。距離が近いから、お客さんと友達のような関係になって、それが楽しい空間になるのが特徴です。
別邸は、本店のようなフレンドリーさに加えて、よりこだわりがあるお店です。料理も少しランクが高いものを提供しています。
ひのえは、個室が多くて広い席があり、子どもも来られるお店です。接待でも使いやすくて、日曜日にはキッズバイキングも行っています。

子どもへの想い
Q:キッズバイキングのように、子どものための取り組みを大切にしている理由は?
子どものころから食に触れる機会や、食を楽しむ経験は、心を豊かにすると思っています。だから、児童養護施設の子どもたちに美味しい料理を食べてもらって、笑顔になる姿を見たいという想いがあります。
子どもたちにいろんな経験をしてほしいと思っています。食に興味を持って、「こういう仕事をしてみたい」と思う人が増えれば、飲食業界ももっと良くなると思うからです。
社長として
Q. 一日の過ごし方は?
睡眠は6〜7時間くらいで、それ以外の時間はほとんど仕事のことを考えています。市場に行って食材を見たり、取引先と話をしたり、お店に入ってメニューを考えたり、スタッフのことを考えたりしています。営業が始まると、どうやってお客様を笑顔にできるか、チームで売上を作れるかを常に考えています。

これからの挑戦
Q. 今後挑戦してみたいことは?
農家さんや漁師さんと関わって、自分たちで食材を作るところからやってみたいと思っています。あとは、児童養護施設に料理を持っていって、子どもたちに食べてもらう活動もやってみたいです。
Q:お客さんに一番伝えたいことは何ですか?
お店に来てもらって、美味しかった、楽しかった、最高だったと思ってもらえることが一番です。そのために、お客様に喜んでもらえるお店をこれからも作っていきたいと思っています。
(インタビュー:2026年3月)


